「第一種換気」と「第三種換気」それぞれのメリットとデメリットとは?/Web住宅展示場
2021/11/18
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本日は注文住宅で迷いがちな性能のお話、中でも「換気」についてのお話です。
どちらかが正解でどちらかが不正解!という話ではないので、余計に迷ってしまいますが、それぞれのメリットとデメリットを理解して、デメリットの部分も納得して選択することで建てた後の後悔を防ぐことにつながります。まずは一緒に知ることから始めましょう!
住宅において大切な「換気」
住宅において「換気」は法律でも義務付けられているほど、大切なものだということをご存知でしょうか?
昔は換気を考えて家を建てなくっても、建築の技術がそれほど高くなかったので自然と隙間があり、特に問題は起こりませんでした。
ですが、建築の技術が向上し、隙間の少ない家が建てられるようになると「シックハウス症候群」という健康問題が起こるようになってきたのです。
シックハウス症候群とは建材から出される有害物質で室内の空気が汚染され、めまいや頭痛、目がチカチカするなど健康被害が出てしまうことです。
この他、有害物質は無くとも人が呼吸することで二酸化炭素濃度が高くなるなど室内の空気は汚染されます。
このようなシックハウス症候群を起こさないため、汚染された室内の空気による健康被害を無くすため、国は2003年に「換気」についての法律を定めたのです。
住宅において、「換気」することがいかに重要かお分かりいただけましたでしょうか?
換気の種類
住宅で健康に暮らすために、重要な「換気」。
そんな換気の方法には主に三つの種類があります。
◾︎第一種換気
◾︎第二種換気
◾︎第三種換気
です。
三つの中でも第二種換気は病院の無菌室などで使われる換気方法で、一般の住宅に使われることはほとんどありませんので、今回はご紹介しません。
第一種換気と第三種換気の違い、メリットとデメリットをご紹介していきますね。
第一種換気とは
まず第一種換気からご紹介します!
第一種換気は、「吸気」「排気」ともに機械で行う換気方法です。
メリットは、機械で管理することにより計画的に換気を行うことができること。
また、換気システムの中には「熱交換型」と言って、吸気の時に室温に近づけた状態で入れ替えることが出来るものもあります。さらに「全熱交換型」になると湿度まで調整してくれます。
この熱交換型・全熱交換型の第一種換気にすると、冷暖房効率がアップすることが期待できます。
換気はしているのに、冷暖房効率は落ちない、これはとてもすごいことですよね◎
換気が重要と言われるコロナ対策としても有効ですね!
省エネという面でも、毎月の光熱費の面でもメリットになります。
また、吸気の部分に高性能なフィルターを設置すれば外気に含まれている有害物質を除去し綺麗な空気にしてから室内に取り込むことができます。
花粉症などアレルギー体質の方には嬉しい機能ですね。
次にデメリットを見ていきましょう。
最大のデメリットは機械を設置する分、初期費用とメンテナンス費用が第三種換気よりも高額になりやすいという点です。熱交換型にすることで安くなる光熱費分でこの初期費用・メンテナンス費用をペイしようと思うと、機械そのものの電気代も加味した場合、60年ほど必要だという試算もあります。(機械の価格・性能によって大きく変わります)
また、吸気、排気の設備の日々のお手入れも必要になります。
我が家も第一種換気ですが、
⚫︎室内に複数箇所吸気口の掃除を2週間に一回(掃除機でフィルターの埃を吸う)
⚫︎屋外の吸気フィルターを3、4か月に一回(取り外して洗剤につけ置きする)
⚫︎床下の換気システム本体を年に一回(埃を落とす)
などのメンテナンスが日々必要です。
我が家の場合、2週間に一度掃除が必要な吸気口が床についているのでそこまで大きな負担ではありませんが、機械の種類によって天井についているものもあり、メンテナンスの頻度・方法は導入前によく確認しておくことが必須です。
第三種換気とは
次に第三種換気をご紹介します。
第三種換気は「排気」のみを機械で行い、「吸気」は自然のまま行う、換気方法です。
構造がシンプルなため、初期費用・メンテナンス費用共にリーズナブルで、現在日本の住宅で一番良く使われている換気方法です。
メリットは既にお話しした通り、構造がシンプルで初期費用・メンテナンス費用がリーズナブルであることと、第一種換気のように日々掃除が必要な箇所が少ないことがメリットです。
デメリットは第一種換気のように、温度や湿度を調整する機能がないため、冷暖房の効率が悪くなることがあげられます。
どっちがいいの?
第一種換気と第三種換気、違いはお分かりいただけましたでしょうか?
どちらが良いのか、悩むところですよね。
最初にお話しした通り、どちらかが正解でどちらかが不正解という答えがある問題ではありません。
何を大切にするか、という個人個人の判断ですね。
住宅会社によっても考え方は様々で、第一種換気が標準仕様の会社もあれば、オプション扱いの会社もあります。
また、覚えておいていただきたいのはどちらの換気システムを採用するにしても「気密性」が重要だということです。せっかく良い換気システムを導入しても、家の気密性が低く、隙間がたくさんあっては計画的に換気することができません。
気密と換気はセットでチェックしてみてくださいね。
おわりに
本日は第一種換気と第三種換気、それぞれのメリットとデメリットをご紹介しました!
あなたの家づくりの参考になれば幸いです!
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