快適な家の必須条件「気密」を解説/Web住宅展示場
2021/03/06
ブログをご覧くださりありがとうございます。
本日は、快適な家の必須条件とも言える「気密」について解説したいと思います。
家づくりの基本を知って、後悔のない家づくりをかなえましょう!
ずばり、「気密」とは?
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家探し・住宅会社選びをしていて「高気密・高断熱住宅」という言葉を聞いたことはありませんか?
断熱についてはこちらのブログをご覧ください。
>>断熱で快適な住まいへ!種類やメリット・デメリットをご紹介
本日は「気密」についてです。
ずばり、「気密」とは
空気の流れを遮断すること、
「高気密」とは
部材同士の隙間をなくし、家内外の空気の出入りを少なくした状態のこと
気密性能が高い=隙間が少ない
気密性能が低い=隙間が多い
ということです。
冬場に暖房を入れていても、頭や顔ばかりが暑くなって、足元が冷たい…という経験はありませんか?
この現象にも気密性能が大きく関わっています。
暖かい空気は上へと昇っていく性質があります。
暖かい空気が上から家の外へ逃げていく分だけ、足元から外の冷たい空気が室内へ引き込まれているのです。
意図しない空気の流れができてしまい、暖房を入れても入れても、足元が寒いという悪循環になってしまうのですね。
これでは住み心地が悪い上に、光熱費まで高くなってしまいます。
地球環境を考えてもよくないですね。
気密は換気と断熱とも関係が
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また、せっかく良い断熱材を入れても、気密性が低いと快適な家になりません。
壁が断熱してくれても、隙間からどんどん外と中の空気が出入りしてしまっては意味がないですよね。
さらに、どれだけ優秀な換気システムを導入しても、気密性が低いと意図しない空気の流れが出来てしまうので全く効力を発揮しません。
換気システムの中には、一定以上の気密性能がないと設置できないという決まりがあるものもあります。
「気密性能」どうやって確認するの?
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「気密」は快適な家の必須条件であるということがお分かりいただけましたでしょうか?
ではその重要な「気密性能」をどうやって確かめればいいのでしょうか。
気密性能は「C値」という数値で表されます。
C値=隙間相当面積
延べ床面積に対する隙間の面積を表します。
C値が低ければ低いほど、隙間が少なく、高気密な家だということになります。
C値の基準ですが、1999年の日本の基準では北海道と東北の一部地域でC値2.0、その他の地域で5.0と定められていて、この基準以下であれば高気密であると言えていました。しかし、2009年の改正省エネ法では気密性についてのC値の項目が削除されたため、現在は明確な基準がない状態です。
公表している住宅会社を見ていると、高気密を謳っている会社では「C値、1以下」が一つの基準となっていると言えそうです。
中には0.4や0.3としている会社もあり、以前の基準よりはかなり性能が上がっていると言えます。
ちなみに海外でのC値の基準に目を向けてみると、カナダでは0.9、スウェーデンでは0.6とかつての日本の基準よりもかなり厳しい基準が設けられている事が分かります。日本は耐震については強いですが、気密性能の点においては海外と比べて遅れていると言わざるを得ません。
寒い国よりも、ヒートショックで亡くなる人が多いのもこれが一因かもしれませんね。
また、知っておいて頂きたいのが、C値は実際に現場(建築した家)で計測してみないとわからない。ということです。
図面から計算で求められるようなものではないのです。
また、同じ住宅会社が建てたからと言って、一軒、一軒そのC値は異なります。
ぜひ担当の営業さんにC値について質問してみてください。
「C値…?」というような返答であると、その会社は気密には力を入れていないことがわかってしまいますね…
C値を知っていたら、次にどのくらいの割合で気密測定を行っているかを教えてもらいましょう。
全棟検査をしているような会社であれば、気密に力を入れている会社だということがわかりますね。
本日のまとめ
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本日は気密について解説しました。
■「気密性能とは、家の隙間がどれだけ少ないか」
■「気密性能はC値で表される」
■「C値1以下が一つの基準」
おわかりいただけましたでしょうか?
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