断熱で快適な住まいへ!種類やメリットをご紹介!/Web住宅展示場
2021/02/16
寒さ対策だけじゃない!断熱の役割
「断熱」という言葉を聞いて「寒さ対策」を連想する方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
実は夏場でも、断熱性能が高い方が効率よく家を冷房することができるのです。
「夏は涼しく、冬はあったかく」という理想を叶えるために非常に重要な役割をはたしています!
オンライン相談でも断熱にこだわりたいというお客様も多くおられます。
今回は断熱材の種類やメリットについてお話いたします。
断熱材の種類
断熱材は原料の違いによって3種類に分けられることができます。
鉱物系
・グラスウール
ガラス繊維でできた綿状の素材。価格も安価で広く普及しています。湿気には弱いため、防湿、結露対策が必要です。
・ロックウール
玄武岩・その他天然岩石などを主原料に、溶接して繊維状にした断熱材。燃えにくく、熱に強い素材です。
石油系
・硬質ウレタンフォーム
ポリウレタン樹脂を主成分として発泡させたスポンジ状の断熱材。気泡に含まれる小さなガスが熱の伝導を抑えます。
・押出法ポリスチレンフォーム
ポリスチレン樹脂に発泡剤、難燃剤を加え、連続発泡させながら押し出して成形した断熱材です。薄くても高い断熱性を発揮します。
・ビーズ法ポリスチレンフォーム
ポリスチレン樹脂と発泡剤でできた原料ビーズを金型に入れ、発泡成形させた断熱材。柔らかく、軽量で加工しやすいという特徴があります。
・フェノールフォーム
フェノール樹脂に発泡剤や硬化剤を加えて成形した断熱材。長期にわたって高い断熱性能を維持します。
自然素材系
・ウール
羊毛から作られる断熱材です。高い調湿力と断熱性に加え、耐久力にも優れているため、価格は高いです。
・セルロース
パルプ、古新聞紙木質繊維をほぐし、薬品添加で防炎、撥水性を持たせた断熱材。
価格が割高であること、専門業者を探す必要があることがデメリットとしてあげられます。
熱伝導率
主な種類と特徴を確認したところで、次は熱伝導率を見てみましょう。
断熱材 |
熱伝導率 (w/m2・k) |
熱伝導率区分 | 防火性 |
グラスウール |
0.038 | C | ★★★ |
ロックウール | 0.038 | C | ★★★ |
ビーズ法ポリスチレンフォーム | 0.034 | D | ★★ |
押出法ポリスチレンフォーム |
0.028 | E | ★★ |
硬質ウレタンフォーム | 0.024 | E | ★★ |
フェノールフォーム | 0.02 | E | ★★ |
セルロース | 0.04 | C | ★★ |
羊毛 | 0.04 | C | ★★ |
住宅金融支援機構が用いている熱伝導率区分はA-1、A-2、C、D、E、Fと区分されていて、Aが最も断熱性能が低く、Fが最も高いです。
熱伝導率の数値が低いほど断熱性能が高いことを示しています。
数値状の断熱性能では石油系の断熱材が優れていますが、防火面では鉱物系の断熱材が優れています。自然系の断熱材は製造過程でのCO2排出量が少ないため、
環境性に優れています。
このように、断熱材には一長一短があり、価格や性能だけで選ぶのはとても難しいです。
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