2×4工法とは?メリットとデメリットを解説!/Web住宅展示場
2021/03/17
ブログをご覧くださりありがとうございます!
本日は「2×4(ツーバイフォー)工法」について解説したいと思います。
聞いたことはあるけれど、詳しくは知らない。という方も多いかと思いますが、家の基本となる「工法」はリフォームなどで変更できるものではありません。
メリット・デメリットをよく理解した上で選択するようにしましょう。
◆2×4(ツーバイフォー)工法とは?
2×4工法とは、「2インチ×4インチ」という均一サイズの角材と合板を使って「面」構造で建てる工法で、「木造枠組壁工法」の一種です。
2×4以外にも角材の大きさによって、2×6や2×8、2×10などもあります。数字が大きくなるほど角材が太くなります。
均一のサイズの角材と合板を接合して、壁・床・天井を構成し、梁や柱の役割を果たします。
既成のサイズの角材に合板を組み合わせて、「箱」を作り、その箱を縦や横につなげたり、箱の中に間仕切りを作ったり、箱をくり抜いて窓やドアを作っていくことで間取りを形成していきます。
日本の在来工法である「木造軸組工法」に比べて、単純な工法であり、高度な技術は必要ではありません。
2×4工法が生れたのは、西部開拓時代のアメリカだと言われています。技術を持つ職人が少ないという事情から2×4工法が生れ広まりました。
現在、アメリカやカナダでは木造住宅の9割が2×4工法。世界的に普及している工法だと言えます。
★段ボール箱を想像すると2×4工法がよくわかります。
厚紙1枚では簡単に折れてしまいますが、箱にすることで、上や横から押しても簡単にはつぶれませんね。
◆2×4工法のメリット
①耐震性が高い
2×4工法の一番のメリットは耐震性・耐風性が高いことです。
「面」で構成されているので、「柱」で支える在来工法に比べて強いと言われています。
日本で2×4工法が広まったのも、「在来工法よりも地震に強いから」という理由が大きいのではと思います。
もちろん、在来工法に耐震性がないわけではありません。ただ在来工法の耐震性を高めるためにはその分の設計・工事が必要になります。
②高気密・高断熱の家になりやすい
2番目のメリットは、気密性・断熱性が高いということです。
これも①と同じく、「面」で構成されることに由来します。高断熱・高気密であることは冷暖房効率を高め、省エネにもつながります。
③工期が短い
大工や職人による手作業が多い在来工法に比べて、システム化・工業化された2×4工法は工期が短いと言われています。
建て替えでの建設で仮住まいが必要な場合など、工期が短いことは仮住まいの費用を抑えることにもつながりますね。
また、現場の大工の腕による仕上がりの差が少ないこともメリットです。
④火災保険が安くなる
2×4工法は「耐火性能が高い建物」と判断されるので、火災保険の費用が割安になるというメリットもあります。
◆2×4工法のデメリット
①間取りの制限がある
「面」で作ることから、必ず必要となる壁が多く、大空間を作ることが難しくなります。
また、後からリフォームなどで間取りを変更したい場合も在来工法よりも制限が多くなる場合があります。
②開口部を大きくとることが難しい
在来工法とは違い、「面」の部分も構造を支える重要な一部であるため、大きく開口(窓)を取ることが難しくなります。
◆本日のまとめ
2×4工法についておわかりいただけましたでしょうか。
メリットとデメリットをまとめると、大空間・開放感のある大きな窓など自由度の高さを求めるなら在来工法(木造軸組工法)、品質の安定・安全を求めるなら2×4工法(など木造枠組壁工法)がおすすめと言えます。
ただ、住宅会社ごとに同じ工法でもその耐震性や間取りの自由度は変わってきますのでご注意ください。
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